格言

囲碁や将棋の場合、格言は差し手・打ち手の指針としてかなり有効である。
江戸時代以来の棋譜を研究して、はじき出されたものだからだ。
だが、同じような格言で、競馬ではどうか？
こと日本の競馬に限れば、「百害あって一利なし」ではなかろうか？
大型馬の初戦は仕上がりが遅いとか、牝馬は仕上がりが早いとか・・・
まったく科学的根拠のないものばかりだ。

しかし、２１世紀になってもいまだに、こんな俗説を信じているファンがけっこういるようで、驚くね。
競馬という国家が管理するギャンブルゲームにおいて、「その日の天候や馬場」がレースのペレートに影響するなんてことはあり得ない。
出馬表とパドックでのデキ。ゲーム論理と相馬眼。競馬会が提供するこの２つのファクターで、予想をしなさいと言っているのだから、ほかの要素が入り込む余地はない。
出馬表が決定した段階で、すべての着順は決まっているのでないとしら、馬券なんてこわくて買えるわけないだろう。