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2016/07/30 16:03
不可思議な別定規定〜クイーンS
今日開催替わりの初日は、大荒れ馬券が頻出。みなさん、ありつけましたでしょうか?
未勝利だったティータン騎手も2勝するなど、いろんな点で変化に注意です。
さて、荒れるのが通常のクイーンS。
過去3歳が3連勝した時期がありますが、ことしはどうなるか?
まずは「別定規定」に注目です。
4歳上 55kg
3歳 51kg
これっておかしくない?
この時期、いやすでに6月から3歳のアローワンスは3kgです。ですから、52kgじゃなくてはならないはずです。
なぜ、競馬会はこんな「国際基準」を無視した別定規定を採用しているのでしょうか?
で、調べてみたら、これは「8月開催時には52kgなのに、7月開催だと51kg」としているとわかりました。
まったく不可解。上述したように、すでに古馬戦の始まる=新年度6月から「世代間アローワンス」は3kgです。
参考 (6月)定量規定 (7・8月) (9月)
2200m未満 3kg差 距離に関係なく3kg差 1600m以下2kg差
2000m以上 4kg差 1600m超 3kg差
ですが、6月の安田記念でもエプソムカップでも「4kg差」という規定を用いてますから、中央競馬会は「3歳馬を優遇している」。ですが、実際問題、安田記念に3歳馬が出走すること自体「まれ」であり、有名無実的な規定となっています。
ちなみに、障害レースでは夏期競馬を通じて2kg差です。
結局、日本独自の規定として、競馬会は「平地戦のアローワンスは7月までは4kg差」という方針を堅持している。ですから、過去のクイーンSでも「8月開催時」は3歳馬は52kgとなっていますから、過去の結果表を見るときは要注意なのです。
H22年 アプリコットフィズ 52kgも8月開催ですから、別定増量なし
H23年 アヴェンチュラ 同上
つまり、重賞フェアリーSの勝馬のアプリコットも、札幌2歳S2着のアヴェンチュラもも、本賞金が5000万円未満ですから1kgも増量されない。
H24年 アイムユアーズ 別定増量52kg
3着 ミッドサマーフェアー 51kg
一方、アイムアユアーズは函館2歳2着、ファンタジーS1着、フィリーズレヴュー1着と重賞で賞金加算を続けた「上級馬」でしたから、7月開催ながら1kg増でした。逆にフローラSのみ勝利のミッドサマーは51kgのまま。
今年の場合、もしもチェッキーノが出走していれば、本賞金6000万円ですから、アイムユアーズ以来の「3歳別定増量馬」となるところでしたが・・・。
ちなみに、桜花賞馬のレジネッタもH20年に別定増量53kg(8月開催)で2着となっています。つまり、3歳馬は別定増量馬ならば「勝負になりえる」ということですね。