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2014/05/23 19:49
優駿牝馬とは・・・
ただ1頭の名馬を選定するためのダービーの正式名称は東京優駿。オークスは優駿牝馬だから、似ているような印象を誰もがもつだろう。しかし、片岡先生の最後の本となった「万馬券的中の極意」を読み直したら、「ブッチギリシーンの多いダービーに比べて、オークスは接戦が多い」という指摘があった。
確かに、メリーナイスの圧勝ぉ〜!などのシーンに比べて、オークスでぶっちぎりはない。もっとも、この本が出版されたとたんに、その年のオークスではジェンティルドンナが5馬身差で勝ったから、よほどJRAさんも痛いところを突かれたんでしょうな(笑)
考えたところ、オークスが「一定レベル」の水準の馬で争われる理由は、彼女たちが繁殖牝馬であるからだろう。どの馬もソコソコのレベルであることが、彼女たちの商品価値を維持するからだ。多くの名馬、たとえばディープインパクトなどにしても母親なんて聞いたこともない名前の馬ばかりだろう。ヘタすれば競争経験のない馬も多い。だが、繁殖牝馬はそれでいいのだ。隔世遺伝を伝えるのが仕事だからね。
ということで、そんなに強ければダービーに出ればよかったと思うが、ジェンティルドンナはブッチギリのオークスで2分23秒台というスゴイ記録で優勝。その後はジャパンカップ、ドバイでも勝った。
だが、そのオークスで14着だったキャトルフィーユですら、従来の勝ちタイムより速い2分25秒台だったことを、どう説明しますかね?
騎手は自分の前の順位の馬に合わせて、もってきてきるという証明なんですわ。
今後は、優駿牝馬でなく、優駿牝馬達・優駿牝馬S(複数のS)と呼びたい。