弥生賞とスプリングＳ

競馬の中心はダービー。
たまに牝馬が勝ってしまうと「種牡馬選定レース」というお題目とは無縁になるが、基本的には牡馬の争い（もちろん、正式には優駿な繁殖牝馬の選定昨日もダービーにはある）。
ジャパンカップが３億だろうが、有馬が２億５千万だろうが、そんなのはあまり意味がないはずだ。
サレブレッド生産的観点とは別に、番組表自体がダービーを中心に作成されているのかもしれないが、とにかくダービーが中心であることは、まず間違いないだろう。
そして、そのダービー馬はかなり「早い段階で決定している」。
皐月賞馬や菊花賞馬は、臨時的に予定されたいた馬が変更になることも多々あるかもしれないと類推するが、ダービー馬は２月には決定されているはずだ。いや、本当は３年以上前には決まっていると思うが。
片岡先生の最後の著書にもあったが、弥生賞とスプリングＳこそがダービーに直結する最初のクラシック牡馬路線のＴＲであるという事実は、重要なのだと思う。
両者は、かたや牡・牝でかたや制限なしの「マル混戦」（昔の用語）という違いがあるが、それはまた別の専門的領域となる。
そして、今年の第５２回弥生賞は重賞馬がごっそり出そろう１１頭立てとなった。まさに、今後の天下を占う重要な一戦であろうと考える。