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2011/01/12 12:58
匿名希望4
◇カタル性口内炎
カタル性口内炎とは、口の中の粘膜が赤く炎症を起こしたり、白濁、ひび割れなどを起こす口内炎です。
別名、紅斑性口内炎とも呼ばれ、口の中に赤い斑点ができることもあります。
アフタ性口内炎は、円形や楕円形の表面が白色の潰瘍ができますが、カタル性口内炎ははっきりとした境目がありません。
カタル性口内炎になると、ほおや舌など、口の中の粘膜全体が赤く腫れ、赤い斑点が現れることもあります。
唾液の量が増え、口臭が発生し、口の中が熱く感じることもあります。
また、味覚が分からなくなってしまったり、しょっぱい、●辛いなどの刺激の強い食べ物を食べると、口の中がしみることも あります。
カタル性口内炎の原因はいくつかあり、
入れ歯や矯正器具、火傷などで、口の中の粘膜に刺激を受けた場合や、虫歯や歯槽膿漏、
歯周病などで、口の中の衛生状態が悪かった場合、高熱を伴うウィルス性の風邪などの病気で全身の体力が消耗している場合などがあげられます。
また、カタル性口内炎は、子供に多くみられ、子供が指をしゃぶったり、異物を口の中に入れることで、口の中が不衛生になり発症することもあります。
カタル性口内炎の治療は、抗生物質の入った口腔内用の軟膏を使用したり、
ぬるま湯などの刺激のないうがいをして、口の中を清潔に保つようにします。
入れ歯や矯正器具の不具合が原因の場合は、不具合な部分を改善しましょう。
また、虫歯や歯周病などの、口の中のトラブルが原因の場合は、治療を行います。
風邪などの他の病気が原因だった場合は、病気が改善されれば、カタル性口内炎の症状も治っていくでしょう。
カタル性口内炎は、治療をすれば、1週間?10日ほどで治りますが、
症状が長引いたり、繰り返し発症していると、他の重大な病気に発展することもありますので、しっかりと原因の除去と治療をすることが大切です。
◇カンジダ性口内炎
カンジダ性口内炎とは、
口腔カンジダ症、モリニア症とも呼ばれ、口の中で、カンジダというカビ(真菌)の一種が増殖することで起こる口内炎です。
カンジダ性口内炎は真菌に属している「candida albicans」が、口の中の粘膜の表面に増殖することで起こる口腔粘膜感染症で、口の中で起こるカビが原因の病気の中では最も多い疾患です。
「candida albicans」は、口腔内の常在菌で、病原性は低く、健康な人がカンジダ性口内炎になることは、希です。
カンジダ性口内炎は、
糖尿病や血液疾患、悪性腫瘍、エイズなどの何らかの基礎疾患がある人や、身体の抵抗力の低い乳幼児や高齢者、妊婦などに発症するといわれています。
また、抗生物 質などの薬での治療により、口の中の常在菌のバランスが崩れることが原因で発症することもあります。
カンジダ性口内炎の症状は、
頬の内側や口の天井部分である口蓋、舌などに、白
い苔のようなものが点状や粉状、地図状に出てきます。
食べる時などに痛みがあり、白い苔は、ガーゼなどで触れると簡単に剥がれ、剥がれた後は、赤く炎症を起こしたり、出血が見られることもあります。
白い苔は、悪化すると剥がれにくくなっていきます。
また、口の中が赤くただれるびらんが起こり、痛みが伴う場合もあります。
これは、抗生物質やステロイドを長期的に使用することで、口の中の常在菌のバランスが崩れると、菌交代現象を起こすことで起こります。
口の中にできた白い苔を剥がすことでこの症状を引き起こすこともあります。
カンジダ性口内炎の治療は、
抗真菌剤を含む薬でうがいをしたり、軟膏をつけるなどをおこないます。
基礎疾患がある場合は、基礎疾患の治 療もおこない、
抗生物質やステロイドが原因の場合は、薬の使用を止めたり、量を減らす対処をします。
抵抗力が落ちている場合は、栄養補給などで抵抗力を回復します。
乳幼児がカンジダ性口内炎になった場合、口の中の痛みなどにより、食事や水分摂取量が減ることがありますので、特に注意が必要です。