23件のひとこと日記があります。
2015/06/20 16:08
「もしベストの馬を作りたいのなら、ベスト
「もしベストの馬を作りたいのなら、ベストの繁殖牝馬にベストの種牡馬をかけあわせること。そしてベストの結果が出るように祈ることだ」
これがサラブレッド生産界の鉄則。
不確定要素に左右されることの多いサラブレッド生産。
種牡馬、ニックス、クロス、母系、適正距離…などなど。
大手の生産者は決してニックスやクロス、データだけには頼らない。
下記は絶対の生産論理。
●人気種牡馬 × 活躍した馬の母系一族
当たり前すぎて、馬鹿馬鹿しい。
しかし生産者は、その馬が走る前に、結果が出る前に、まず売れないと話にならないのだ。
高額なサラブレッドを購入するのは、ほとんどがビジネス成功者。
確実で、悔いのない買い方をする。
そこに孤独な真のギャンブラー、夢見るロマンティストは存在しない。
上記は当然の法則である。
ただし、その人気やリーディングも永遠ではない。
周期がある。生命は永遠ではないということだ。
そして、ここからがおもしろい。
その周期は「結果」ではない。
人気が出て、活躍したものを追いかけていては生産界で負ける。
大手は長い年月をかけて、自らその人気や流行を作るのだ。
それは日本のみならず、ヨーロッパ、アメリカ、何百年も前から世界中でだ。
どうやって作るのか?
それは自動車産業にも芸能界にも似ている。
性能と流行。
それは
努力と売り方。
その市場はサラブレッドセール。
競馬開催ではない。
毎週土日曜日、生産者目線で競馬を見ることは難しい。
紛れやすく、錯覚は起きやすいだろう。