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2019/02/17 23:01
フェブラリーSこっそり観戦記
今日は午後から用事が入ってしまい,日曜後半のレースをリアルタイムで見ることができなくなってしまった。
とはいえ,ギチギチに厳しいスケジュールなわけでもない。競馬の話ができるような空間ではないが,ピンポイントで見ようと思えば見ることはできるかもしれない。時計をチラチラ気にしながら,もうすぐ3時40分であることを確認すると,
「あ,ごめん。ちょっとトイレ」
そう言って僕は個室に入る。腰をかけてひと息つくと,スマホを取り出し,おもむろにイヤホンを差す。そして,グリーンチャンネルWebにログイン。少しばかりの時間,自分の世界に入らせてもらおう。
フェブラリーSの発走である。
破格の時計で破竹の6連勝はインティ。適性抜群,この舞台では負けられないゴールドドリーム。そのゴールドドリームをすでに負かしているのがオメガパフューム。そして,ミラクルはあるのか,4連勝中のコパノキッキング。
勝てるとしたら,この4頭…いや,普通に考えればコパ&ナナコはさすがに厳しいか。でも風水パワーで(?),コパさんが望んだ7枠に入るとか,もう十分普通じゃないことが起きている。冷静に考えればいらないけれど,頭の片隅ではそういうドラマも見てみたいと思う自分がいるのもまた事実。
だが,散々考えたあげく◎はゴールドドリームにしたのだった。そして,勝てるとしたら上記の4頭だとは思ったが,2・3着にその4頭以外が1頭くらい入るのはよくあること。そう考えて,馬券はそこだけ狙うことにした。ゴールドドリームからサンライズ2騎へのワイド2点。一撃回収でもないが,トリガミでもない。勝負!というよりは参加することに意義がある!のようなときに買う馬券。 勝負!と思っていなくても,G1となれば参加しないのはやっぱりなんだか寂しいから。
さあ,スタート。
ゆっくりとハナに立つインティ。その姿を見た瞬間,全国でどれくらいの人がこう思っただろうか。
「あ…これはもう,今日はインティだ。」
ユタカさんが強い逃げ馬で逃げを打つと,後続は金縛りになる。キタサンブラックで何度も見てきた光景。そういう光景を何度も見て「ただ恵まれただけだ」なんてはじめのうちは軽くイチャモンをつけたものだったが,今では「ラクな展開を作り出すのも才能のひとつ」…それも強さのなせる業だと思っている。ラップが緩いから,時計が遅いから価値がないなんて思わない方がいい。強すぎる相手にケンカを売って,自分が返り討ちに遭うだけだったら誰だって競りかけには行かないのだ。
そしてこうなると,たいていユタカさんの1列または2列後ろにいる馬が馬券になる。ただ,2番手につけたサンライズソアは,なんとなくこのパターンに当てはまっていないような気がしてならなかった。
ソアよ,頼むから残ってくれよ?と祈りつつ,もう少しペースを流さないとうしろの餌食になるぞ?…という得体のしれない不安がどうしても消えない。そうこうしているうちに馬群は4コーナーへ。
インティがあっという間に後続を突き放してセーフティーリードを確保する。さすがのゴールドドリームが,馬群から抜け出しインティを追い詰める。一方,頼みの綱サンライズソアはそれにはまったくついて行けず。直線半ばでもう後続に飲み込まれてしまった。ああ,やっぱり。不安は的中。これが最近の田辺クオリティか…。
類型的にはなんとも味気ないレース。凡戦という人もいるかもしれない。
よし,もうこうなったらせめて何か面白いことを見せてくれ。
そうだ,ナナコだ。
このペースを,あんなうしろから。
それでも差せ!掲示板くらいは入ってくれ!!
1着 インティ
2着◎ゴールドドリーム
3着 ユラノト
4着 モーニン
5着 コパノキッキング
おお〜,入ったぁ(笑)
それにしても,4強の一角崩しという点だけは合っていたが,その刺客はサンライズ2騎ではなく,ユラノトだったか…。
もちろんユラノトも検討した刺客候補のうちの1頭。それでも,ルメール騎乗かそうでないかで成績の偏りが顕著な馬。今回はルメールではないということで,それだけで消してしまった。しかし考えてみれば,鞍上はそれを超える特殊能力をお持ちの方でしたか…。
ユーイチさんの3着力…ハンパないって(=この場合,褒めてます!)
そんな競馬あるあるを本当は馬友とリアルタイムで会話しながら見ていたかったな…
つか,やっぱり当てないと(苦笑)
ひとつため息をついて,僕は個室をあとにした。