ありがとうございました。

※前回の日記で，先週末の様子をドキュメントふうに書いていますので，未読の方はできればそちらをまずお読みください<(_ _)>

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netkeibaよりメールが来ました。配信終了，正式決定です。皆様には応援や叱咤激励いただき，本当に感謝申し上げますと同時に，ふがいない予想しか提供できなかったことを非常に悔しく，また申し訳なく思います。

ですが，今の私には敷居が高かったのもまた事実です。仮に今回続けられたとしても，体力，精神力，実力を考えると，終わりは近かったと言えるでしょう。肩の荷が下りた感も正直あります。

とはいえ，今回の経験は，私にとって間違いなく糧になることばかりでした。その経験を少しでもお伝えできればと思い，いつもの駄文を書かせていただきます。

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さて，時は戦国…(えっ？)

戦国乱世の中，なぜ織田信長だけが天下統一に近づくことができたのか？

皆様，わかりますか？

(シンキングタイム)

…

…

鉄砲？

人材登用？

楽市楽座？

…

それもあるでしょう。

しかし，最大の理由は，これです。

「信長だけが，天下統一をしようと思っていたから」

武田も上杉も強くはありましたが，天下統一をめざそうとまでは思わなかった。だが，信長だけは，天下統一を本気で考えた。

「予想家として，何をしたいですか？」

私になかったのは，予想家としての志。それが最大の敗因だったと今では思います。

「ウマい馬券奮戦記」と称した日記には「こうありたい」みたいな目標を何度か書きました。
「回収率プラスはもちろん，的中率30％もめざす！」「自信のないレースは配信しません！」「年末までは配信を続けられるよう頑張ります！」等々。

うすっぺらい。

今思えば，やりたいことが見えないから，ムリヤリ目標らしきものを作っていたのだと思います。

そもそもやりたいことはあったのか？

デビューするだけで名誉でした。それ以上でもそれ以下でもなく。デビューにリーチをかけて，本社に話を聞きにいったときも，
「予想配信をすることで競馬が楽しくなくなるんじゃないかと思うと不安です」
と，私はそう言いました(苦笑)。

今になって思えば，なんたる覚悟のなさよ！

私のキャッチコピーに「自在スタイル」とありますが，自在とは「自分を持たない」でもあったわけです。

私のレゾンデートル(存在理由)とは？

思えば，いつもその疑問を抱えながらの配信活動だったように思います。だから，私は自分のことを「プロ」とか「予想家」と言ったことが実は一度もありません。日記を見返せば「配信」とか「ウマい馬券」とか，そういう単語でごまかしているのがわかります。

プロって何なのでしょう？

「回収率がプラスの人」
「予想の参考になることを教えてくれる人」
「おもしろいことを書いてくれる人」
どれも自分にはできていない…。

でも，あとがなくなって追い込まれたとき，「見てくれる人のために」と思わなくなったときに気がつきました。

「自分のために」

それはプロとしては間違っているのかもしれませんが，なりふりかまわない「全力」がそこにはありました。そして，全力はいつでも何かを突き動かす。

敗北を綴った前回の日記に「本気を見ました」「こういう競馬もアリなんだ」「勝負師」等々のコメントをいただきました。いや，結果を出せず恥ずかしい限りですが(苦笑)

あああ，そうか！

競馬予想だから，たしかに当たったハズレた儲かった…はついて回ります。
でも，かっこつけたりせず，全力でぶつかれば良かったんですね。

「ワクワクドキドキ，惜しい！も含めて，楽しませる競馬予想」
これが自分にはいちばんしっくりきそうです。

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さて，冒頭の画像です。

これ，誰だかわかりますか？

…

…

正解は「徳川家康」です。

随分イメージが違いますよね。これは，三方ヶ原の戦いで大敗北を喫した自分の情けない姿を忘れないために描かせたものだそうです。

家康のように天下を取るとまでは言いませんが，自分も今回の失敗は忘れません。こんな貴重な経験，忘れるわけないですよ！

予想を見ていただいた方々，応援いただいた方々，netkeiba運営の方々，そして俺プロ出身の予想家の方々。
最後になりましたが，ありがとうございました。もっと強くなって戻ってきます。

ですが，しばらく…

「普通の競馬ファンに戻ります」

ではまた！