『競馬の終わり』

　８年も前に出版された競馬のSF小説が今頃になって文庫化されるなんて思ってもみなかったですね。
　簡単にあらますと、22世紀の日本でサラブレッドがサイボーグ化されるということで生身の馬で行われる最後のダービーを目指すという物語。（簡単すぎる？）SF小説とはいってもレースのシーンはなかなかの迫力や緊迫感があってこれまで読んできた競馬小説の中でもトップクラスのおもしろさでしたね。ただ、結構凄惨なシーンや表現があるので純真な競馬ファンにはオススメできないかな(笑)。