610件のひとこと日記があります。
2018/06/02 12:33
『変身』
柄にもなく海外文学の名作を読みました。文学についてはてんで疎く、著者も小説も知らなかったけど、だいぶ前に某テレビ番組で国立大学に通うカシコイ子(←他意はないですよ、ケッシテ)が選んだ名作文学の中の一冊にこの『変身』があり、これが一番おもしろそうでしたね。
名作なので知っている人は多いかもしれないけど、話の冒頭からなんの脈絡もなく主人公が朝起きたら自身が巨大な毒虫に変身していたという、「何じゃ、そりゃ!?」っていう話。そりゃ読むしかないでしょう(笑)。
で、話自体はおもしろかったけど、難しいですね、やっぱり。たぶん著者の意図していることなんて半分も理解できてないように思う。それと同時収録されていた『ある戦いの描写』なんかは全く理解できなかった。巻末の解説を読んでどういう話だったのかは解ったけど、それでもサッパリ。私のオツムでは無理です。理解できるカシコイ子(しつこいか)がうらやましいです。
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はなじろうさん
冬の海さんは松本大洋さんのファンでしたか。作品は読んだことないけど、映画のピンポンは凄くおもしろかったですね。今考えるとたしか部長役だった荒川良々さんなんて松本大洋さんの作品からそのまま出てきちゃったって感じの人でしたね(笑)。
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はなじろうさん
サファイアさんも読んだことがあるんですね。40オーバーにして初めてこの作品を知った自分が恥ずかしいです(笑)。そういえば子どものころに読書感想文の宿題とかあったはずだけど、どんな本を読んだかマッタク記憶にない。おバカな子だったなぁ。(と、しみじみ思う)
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冬の海さん
もちろん漫画も大好きでした。今でも松本大洋ファンです。
(漫画といえば職場の漫画青年に大友克洋は好きだったと言ったら、なぜか「いぬやしき」を勧められました。映画化される前のことでしたが、一巻分ほぼジジイとイケメン悪者高校生の戦闘シーンのところで挫折しました。)
死ぬまでに読んでおくべき名作がどれほどあることか…しかし例えば「罪と罰」とか、分厚い海外文学は読まなくても後悔しないと思います。
日常を離れて静かな温泉で読書三昧なんて夢です※長文ですみません(-_-;) -
サファイアさん
こんばんは。私も、高校生の頃、読みました(^^)ってゆうか、推薦図書の中から、どれか読みなさいと言われたので、一番薄い本だったので選んだわけですが…最初から最後まで、強烈で、この作者は大丈夫?っと思った記憶があります。最近は、ハウツー本しか読まないので、今改めて読んだら、新しい発見があるかもしれませんね。
面白い日記、ありがとうです。 -
はなじろうさん
冬の海さんも読まれてたんですね。私なんかついこの間この小説の存在を知ったばかりで恥ずかしい限りです(笑)。10代、20代のころは漫画ばかり読んでいて、漫画が悪いわけではないけど、そればかりじゃダメですよね。今は名作文学を次々と読みたいけど、時間もそうないので取り分け興味を引くものから読んでいこうかなと思っています。
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冬の海さん
勉強嫌いだった私ですが本を読むのが単に好きで、それが親には嬉しいことだったらしく、本代という名のお小遣いを貰えました。
乱読だっただけの自分にはそれがプレッシャーで、そうだ!新潮文庫の100冊から選ぼうと思った中にカフカの「変身」がありました。不条理なんていう言葉はこれで知った気がします。難しく、あんまりな話だけど忘れられない作品です。
読み返すと感想が変わるでしょうし、新訳だと新鮮でしょうね。
因みに新潮文庫好きです。カバーを外した表紙のSLぶどうマークが昔から気に入っています^^ -
はなじろうさん
さすがますく555さん、既読済みですね。私は主人公が虫になったことはもちろん、主人公に対する家族の態度が一変したこともタイトルの『変身』に含まれているのかなと思いました。特に父親がヒドイです(笑)。
これを機に他のカフカ作品を読もうかなと思ったけど、文学に詳しい人の書き込みを読むと『変身』はカフカ文学の入門書的な作品のようで、他はもっとハンパなく難解だそうです(笑)。まずはますく555さんみたいに何度か再読しないとですね。 -
ますく555さんがいいね!と言っています。
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ますく555さん
僕も学生の頃に読んで、さらに今年の冬に再読しました。新潮文庫版のヤツです。なんでこんな、けったいな姿の虫に変わるんじゃ!と思いますよね。主人公は忙しい毎日をせわしく過ごしていて、いろいろそうやって荒んでいっている心に相当する外見が、気持ちの悪い形をした虫だったというわけだろう、と考えました。心の歪みにもっともぴったりな体躯にしてやろう、と神様的な存在が考えてそうした、という。まあ、いろいろな解釈をしていい小説だと思っています^^