『フランケンシュタイン』

　名著『フランケンシュタイン』を読みました。某教育的テレビで紹介されたのが読んだキッカケ。

　若き天才学者フランケンシュタインによって創り出された醜い怪物がその凄惨な姿から人々に受け入れてもらえず、創造主であるフランケンシュタインに復讐するという物語。

　『フランケンシュタイン』は誰でも知っているのに原作小説はあまり読まれたことのないマイナー小説。でもこれ、ただのホラー小説じゃないですよ。高い知能を持ち、人を慈しむ慈愛に満ちた心を持ちながらもその醜い姿で人間から嫌われる「哀しきモンスター」（(C)サンド富澤）の物語なのです。

　ラストは未開の地、北極圏での怪物とフランケンシュタインの決死の戦い。このラストシーンが結構感動的。これが200年も前に書かれた小説だというのが驚きです。