『絞め殺しの樹』、『鳩護』

直木賞候補にノミネートされた河崎秋子さんの新作『絞め殺しの樹』。身寄りのない少女が屯田兵の末裔に買われ、過酷な労働と生活を強いられるところから始まる物語。これがまた少女が大人になってからもひたすら試練と不幸の連続で、とにかく胸が締め付けられる思いが続く恐ろしい話だった。
こんな恐ろしい小説が直木賞に選ばれたらどうなるんだろう。書店に山積みされる『絞め殺しの樹』…。恐ろしや。

前作の『鳩護』はどんな恐ろしい話になるんだろうと思っていたら、こちらはだいぶソフトな内容。う〜ん、ちょっぴり残念。