ﾊﾅの昨日のｲｲﾜｹ◆NHKﾏｲﾙ◆

色々な見方は有るだろうが、まずは勝ったｶﾚﾝﾌﾞﾗｯｸﾋﾙは元より、騎乗した秋山騎手を褒めるべきだろう。
勿論、平田修調教師も。
ﾍﾞｯﾗﾚｲｱの悔しさを吹き飛ばせたのではないか。


…珍しく先行馬の少なかったNHKﾏｲﾙCだったが、ｶﾚﾝﾌﾞﾗｯｸﾋﾙはそれならと果敢に先手を取ってまんまと逃げ切り、3馬身半と後続をぶっちぎった。
勝ちタイムの1分34秒5は一見平凡にも思えるが、最終ﾚｰｽも1分34秒9（1600万条件）だったのでﾚｰｽﾚﾍﾞﾙとしては低く無いと思う。
最近のNHKﾏｲﾙCは時計が速い事で知られるが、それはﾀﾞﾉﾝｼｬﾝﾃｨ（1分31秒4）を筆頭に去年のｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘﾎﾞｽ（1分32秒2）など、たまたま速い年が続いただけで、今年はﾃﾞｨｰﾌﾟｽｶｲやﾛｰﾚﾙｹﾞﾚｲﾛが勝った34秒台決着のｺﾝﾃﾞｲｼｮﾝに近かった。
やはり競馬の日は、仕事を休んで朝からテレビ画面にかじりついてた方が身の為。少しは馬場状態も把握出来たはず。
とは言え、馬券が取れたか…と言えばそれはまた別の話。

話は逸れたが、ｶﾚﾝﾌﾞﾗｯｸﾋﾙのﾍﾟｰｽは絶妙だった。
手元の時計なので正確では無いが、おそらくﾍﾟｰｽを作ったｶﾚﾝﾌﾞﾗｯｸﾋﾙは前半1000mを60秒ﾌﾗｯﾄ辺りで行ってるから、上がりは34秒5前後で上がってる計算になる。
後ろにいた有力ｸﾞﾙｰﾌﾟは4角を向いて、ｶﾚﾝﾌﾞﾗｯｸﾋﾙとの差は5馬身程。
審議にもなったようにｺﾞﾁｬついた事もあったが、馬場考慮で差し引いてもあの場面で33秒半ばの脚でｶﾚﾝﾌﾞﾗｯｸﾋﾙを差しきれる馬はいなかった、と言う事になる。
無論、結果論だから『算数』仕立てで答えが導き出せるのだが、そこは『ﾊﾅのｲｲﾜｹ』なのでご勘弁を。

2着のｱﾙﾌﾚｰﾄﾞは立派。というよりもｳｨﾘｱﾑｽﾞ騎手を褒めたい。ﾍﾟｰｽを読んで前目に付けたのが大正解。
ｸﾗﾚﾝﾄもG2馬の意地を見せれた。

勝負事にﾀﾗﾚﾊﾞは禁句だが、落馬の煽りを喰らってしまった馬の内、何頭かは完全に脚を余して最後は競馬を止めていた。
私もその時諦めた。

来週も同じ舞台のｳﾞｨｸﾄﾘｱMだが展開は如何に…
後味の悪い結果にだけは避けたい。