339件のひとこと日記があります。
2012/04/09 17:53
見返りの求めない心こそ真の思いやり(優しさ)であります。
中国の梁(りょう)の時代…、
武帝(ぶてい)と言う皇帝がインドから渡ってきた達磨(だるま)大師に…、
私は寺を建て、僧侶を育成するなどして…、
多くの善を積んだが、これにどのような功徳があるだろうかと問いました。
それに対して達磨大師は…、
『無功徳』と、にべもなく答えております。
初めから功徳を求めてやったのでは何にもなりません。
果報(何かをした結果)をあてにしない心でなくてはならないのです。
善事をなす自分になれた事が、すでに何よりもの功徳であるのに…、
さらに何を望むのかと大師は言いたかったのでありましょう。
早い話、我々は人に何かをあげたら…、
そこそこの見返りを心の隅で求めています。
そして返ってこなかったら…、
その人の事、何にも知らない人だと思い込むでしょう。
そうではなく、受け取って頂いた時…、
相手の笑顔が何よりもご馳走(お返し)と思えばいいのです。
それが嫌なら初めから何もしない事です。
見返りの求めない心こそ真の思いやり(優しさ)であります。
合掌。