339件のひとこと日記があります。
2012/04/23 08:50
アイヌの人達は、鹿をとっても、自分だけ食べずに、猪やみんなと分けあって食べる。
アイヌの人達は、鹿を捕らえてその肉を食べる時、必要な分だけ取ります。
残りの肉は木の枝に掛けておいたそうです。
フクロウに食べさせる為です。
又、笹やぶの中にも肉を置きました。
狐や狸たちの為です。
全ては神の物だから共に分け合って生きるのだ、と言う考えを持っていたわけです。
そういう謙虚な心を、今、私達は忘れてしまっていると思います。
又、飛騨のきこりは山の木を切る時に…、
「堪忍しておくれ」と言って、木に酒をふりかけます。
いよいよ木を倒す時には「倒すぞ!!」と…、
大きな声で、山の神に危険を知らせたと言います。
全ての物の命への畏敬(いけい)、それに生かされる感謝の念を持っていたのです。
私達は、自分が生まれていない過去の世界から…、
自分がいなくなってしまう未来の世界まで…、
永遠とも言える時間的繋がりの中で…、
想像もできないほどの、多くの人や、物に支えられて生きているのです。
その互いに影響しあっている関係が見えずに…、
自分一人の力で生きていると考える事から、わがままが生まれるのです。
その結果「自分の思い通りにならない」
と、腹を立て、それで苦をつくっているのです。
そうならないように、もう一度自分の存在を考えましょう。
そしてわかったならば、周りの全てに感謝の念を持ちましょう。
合掌。