339件のひとこと日記があります。
2012/05/19 14:13
一ついい事を聞いたら、まず『実行』する。
一つ、いい事を聞いたら、その一つだけでも実行してみる。
これが大切なのです。
その実行が周囲と調和して生きる道を教えてくれるのです。
そして周囲も変えていくのです。
自分の対し方、一つで周囲を変えていけるものだろうかと…、
半信半疑の人もおられましょう。
まず行動を起こしてみることです。
挨拶一つくらい、と言う簡単な事でも、いざ実行するとなると…、
それ相応の決断ときっかけが必要です。
ですからとにかく一回やってみる。
一回できたら、三日続ける。
そして1週間、1ヶ月と続ける。
すると周囲が変わってくるのです。
そして気がついてみると、自分自身が一番変わっている。
心が柔らかく、なっているのです。
故庭野日敬開祖会長先生のお話ですが、
数学者として著名な岡潔(きよし)先生をお訪ねした時の事です。
奈良にお住まいの先生のお宅に伺って、親しくお話をさせて頂いたのですが、
歓談して先生のお宅を辞し、かなり歩いてからふと振り返ると…、
岡先生が畑の向こうから手を振っておられるのです。
まるで少年のように、いつまでも懸命に手を振り続けられる…、
先生のお姿に、心から感動したのを覚えております。
夕陽に照らされて、ひたすら手を振られる痩身の先生の…、
背後に、仏さまの光景を見る思いがいたしました。
別れ際こそ、人の心の温かさが、わかると言いますが、まさにその通りです。
よく料亭や旅館のご主人が、お客さんの帰りを玄関の外まで見送りに出て…、
走り去る車に、丁重にお辞儀をされています。
営業上のものであったとしても悪いものではありません。
別れ際の挨拶は、それこそ一期一会の気持ちが大切だと思うのです。
諸行無常(全ての物は変わる)であればこそ今を大切に…、
諸法無我(1人では生きられない誰かにお世話になっている)なればこそ…、
人間関係を大事にしなくては、と思えるのです。
そう語っておられます。
今日の大切な所は、一ついい事を聞いたらまず実行する。
すると、周囲の見る目が変わると同時に、自分の心も変わってきます。
合掌。