339件のひとこと日記があります。
2012/06/13 12:34
『心田を耕す』人は眼に入るのは自分に関心のある物ばかりです。
大地を耕して、豊かな収穫をあげるのが、農業の営みです。
仏教は人間の心と言う大地を拓き、うるわしい人格を開発して、
豊かな人間の営みを得ようとする道なのです。
いわゆる心田を耕すわけです。
仏道修行と言うと『大変だ』と言う気がしますが、
自分の心の田を耕し、豊かにする事だと知れば、
誰もがそうしたい、気持ちになるのではないでしょうか。
人は目で全ての物を、見てるようにおもいがちですが、決して全てではないのです。
心で見てる事もあるのです。
同じ山を見ても画家は、ああ、なんと美しい山だろう。
ぜひ、あの山の姿を描いてみたいものだと見ます。
しかし木材を売買する業者は、うん、いい木が育っているなと見ます。
ハンターは、獲物がいそうな山だと思います。
つまり同じ山を見ているのですが、実は自分の心にあるものを見ているわけです。
逆に言えば、人は自分に関心のあるものしか、見えないのだとも言えましょう。
目の前に山があっても、それに全く関心がない人には、山は無いに等しいのです。
物は目で見てるようにおもいがちですが、実は自分の心で見ているわけです。
少し難しい話になりました。
合掌。