339件のひとこと日記があります。
2012/06/15 15:05
人は物を見るのは眼ではなく、大概心で見ています。
今回は前回の続きになります。
朝夕の通勤の途中、皆さんは何百人、何千人と言う通行人と出会っていると思います。
その人達に関心がなかったら、その大勢の群衆と、会わなかったに等しいわけです。
見るのは眼ではなくて、心なのです。
心がそこにないと、何も見えません。
だからこそ、心をどのように持っているかが大切になるのです。
私達は普段、自分の見方をそうおかしいとは思っておりません。
ところが、それが結構おかしい場合が多いのです。
実は、この世が自分の思うようにならないもののように見えるのも…、
自分の見方が、ひっくり返っているせいなのです。
その思い通りにならない人生を、自分の思い通りの人生に変える為には何よりもまず、
自分がひっくり返った見方をしている事に、気付くのが先決です。
物事を何でも逆さまに見る人間の状態を、
仏教では『顛倒(てんどう)の衆生』と言います。
判断がひっくり返っている人、物事を逆さに見て、それが正しい姿だと思い込んでいる人です。
一番いい例は、自分が散歩している時は、車で飛ばして行く人に、
『ゆっくり散歩も出来ない』と腹を立てます。
逆に、自分が車に乗っている時には、道の真ん中を…、
のんびりと歩いている人が、邪魔で仕方がない。
両方とも、相手の身になる事を忘れた顛倒(てんどう)の人と言えましょう。
自分が嫌だなぁと、思う事は相手にもしない事です。
反対に自分がして頂いて喜ぶ事は、相手も喜ぶ事が多いと言われます。
今日も、一日世界中の皆さんが、平和で穏やかに過ごせますように…。
合掌。