339件のひとこと日記があります。
2012/06/23 23:46
今日の日記は、『じょうるり半七』と言う昔話です。勉強になりました。m(__)m
6月24日(日曜日)は、美空ひばりさんの1989(平成元)年の忌日。
今日は、『じょうるり半七』と言う昔話です。
昔々、ある村に半七と言う、じょうるり(物語を語る事)好きの若者がいました。
自分では、そこそこ上手なつもりですが、誰も半七のじょうるりを褒めてくれません。
そんなある日の事。
半七の所へ山奥から、一人のお百姓が訪ねてきました。
半七さま、わしには、よく働く娘が一人おります。
その娘が今度、婿をとる事になりました。
『はあ、それはおめでたい事で。』
その祝いに、是非とも半七さまに、じょうるりを語って頂きたいのでございます。
『へっ?わたしの?はいはい!喜んで引き受けましょう』
あくる朝、半七は教えられた山へと出掛けました。
それはそれは立派な屋敷でした。
半七は屋敷の奥に案内されました。
おいしい料理や、お酒をどんどんすすめられて…、
こんなに丁寧に、もてなしを受けたのは、初めてとすっかり嬉しくなりました。
そして、自慢のじょうるりを、いつもより心を込めて語りました。
何度も何度も、望まれて終わった頃には、夜も更けていたので、泊まらしてもらいました。
半七は幸せ一杯でぐっすり眠りました。
次の朝、半七は目を覚ましてビックリです。
『どうした事じゃ?』辺りを見回すと、立派な屋敷もボロボロの酷いあばら屋に変わっていました。
半七が頂いた祝儀袋には、木の葉が入っていました。
里に帰り、物知り爺さんに話をすると、よくある事だ。
狸の嫁入りに出席したのじゃ。
と言われました。
半七は『それにしても、ようまぁあんなに、聞いてくれたもんじゃ』と、ありがたりました。
半七は騙されながらも、あの晩の事をとても嬉しく思い…、
それから芸にも、いっそう励むようになりました。
この事があってから、半七のじょうるりは、大変な人気をよんで、
『竹本狸太夫(たぬきだゆう)』と呼ばれるようになりました。
そして遠くの町からも、じょうるりを語ってくれと、呼ばれるようになったそうです。
おしまい。
騙された事を、騙されたと思わないで、
芸のいい勉強になったと思うところに、
半七さんの素晴らしい人間性を見せて頂きました。
合掌。
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どんな?さん
楽しいお話をありがとうございます(^人^)
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夏王さん
Miracleさん、おはようございますm(__)m
1989年は美空さんも亡くなりましたが、昭和天皇も亡くなり昭和から平成になった年ですね。その頃は美空さんの偉大さも知らず、「川の流れのように」は名曲と思います昭和に育っていた人間にとって平成にはなかなか慣れませんでしたそんな平成もはや24年…今日もいい話をありがとうございます -
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