339件のひとこと日記があります。
2012/06/25 01:03
一度の怒りは、重ねた善根を、全てなくします。叱ると、怒るは、意味が違います。
人を叱る事と、怒る事を、同じ事のように考えてる人がいますが、とんでもありません。
『叱る』と言う文字は、口をもって教化(きょうけ)すると書きます。
『怒る』と言う方は、むき出しの感情だけで、相手の心を打つものがありません。
叱るのは、相手の為…、
怒るのは、自分の方の都合と言う事になりましょう。
仏教では、苦しみのおおもとを、『三毒』と呼ばれています。
一番目は、『貪欲』です。
際限のない欲望、つまり貪るような欲望の事です。
二番目は、『しんに』です。
つまり怒りの事で、『しん』は怒り『に』は怨むです。
これはカッとなって、後はケロリとしていると言った…、
怒りではなく、いつまでも怨念として、残るような怒りです。
お釈迦様は、『怒り』は長い間、『積んできた善恨』を…、
たちまちにして、壊してしまう。
恐ろしい事だとおっしゃっています。
そして三番目は、『愚痴』です。
愚かな心で、言っても始まらない事を、言い立てるのを…、
「愚痴を並べる」と言いますが、その愚痴です。
これでは物事を、正しく見たり、正しい判断は下せません。
この『貪(とん)』
『瞋(しん)』
『痴(ち)』
の、三毒と言う煩悩の火を吹き消す事が出来て、
初めて、いつも心安らかな境地に、入られると仏教では説くのです。
三毒の『瞋に』の「に」は圭の下に心と書きます。
この漢字、自分の辞書にはありません。(>_<。)
合掌。