339件のひとこと日記があります。
2012/06/27 01:36
秋田県の民話昔話(笑い話)二題です。
『果てなしの話』
昔話を、聞くのが好きな殿さまがいた。
ある時、一人の若者が来て話を始めた。
「ある殿さまの屋敷に樫の木があった。」
「花が咲いて実が沢山なった。」
「風が吹いて実が落ちた。」
若者は、実が「カチカチ、トボトボ」落ちたと言った。
毎日毎日「カチカチ、トボトボ」と話した。
殿さまは、あきれてしまい、もういいと言うが、若者は止めない。
さすがの、話好きな殿さまも、あきれてしまったと言うお話でした。
秋田県の民話、昔話にある笑い話でした。
では、秋田県には素晴らしい民話や、昔話がありますが、この作品も有名なお話です。
『猿の嫁にいったお話』
八幡平(はちまんたい)の小豆沢(あずきざわ)に…、
むすめっ子三人いてる、爺さまがいた。
ある年の事、日照り続きで、田の水が足りなくて困った。
爺さまが、山へ行ってみると、猿が沢山いて、水を止めていた。
爺さまは、猿に娘を嫁にやるから、水を放してくれと頼む。
猿は「水を放す」と言う。
爺さまは、三人の娘に頼む。
しかし一番目、二番目の娘は、断り末の娘が、嫁にいった。
末娘が里帰りする事になった。
餅をついたので、猿が臼(うす)のまま背負ってくる。
米代川のそばに来ると、花が咲いていた。
猿は、花を取ってくると言う。
猿は、臼を背負ったまま、上がって行くが、川に落ちて流されていった。
末娘は、爺さまの家に帰って、幸せに暮らしたと言うお話でした。
よく似たお話に、蛇や狸や兎などのお話がありますが、
いずれも、末娘の親孝行と動物の哀れな結末に、特色があります。
今日はここまでと言う事で…。
m(__)m
合掌。