339件のひとこと日記があります。
2012/07/06 10:26
明日は、七夕さんその前に胸にジーンとくるお話です。(>_<。)
明日は、七夕さんの日ですね。
今日は、いいお話です。
『犬飼い七夕』
昔々、あるところに一人の犬飼いがいました。
ある日の事、犬飼いがお気に入りの犬を連れて、
池のそばを通ると、犬が急に吠え出したのです。
『こら、いったいどうした?…あっ!』
見ると、美しい娘、今まで見た事がない。
あれはきっと、噂に聞いた天女だな。
天女ならきっとどこかに羽衣を脱いでいるはず!
犬飼いは犬に命じました。
『早く、あの天女の羽衣を探し出せ』
さて暫くして、天女が池からあがってきましたが、
どうした事か、大切な羽衣がどこにも見当たりません。
犬飼いが隠してしまったからです。
羽衣がなければ、天女は天に戻れません。
犬飼いが現れて言いました。
『お困りの様だが、どうしました?』
天女は事情を話しました。
犬飼いは、『それなら見付かるまでわしの家にいればいい』と言いました。
行くところの無い天女は、ついて行きました。
そして犬飼いのお嫁さんになりました。
二人は仲良く、幸せに暮らしていたのですが、
数年後、隠していた羽衣を天女が見つけました。
『ひどい!あんまりだわ!』
天女は、すぐに羽衣を身に付けて、空高く舞い上がって行きました。
犬飼いは、叫び呼び止めたが、空高く消えて行きました。
犬飼いは、苦しみ、そして連れ戻したい為に、
占師のおばさんに、相談したら、連れ戻すのは無理、
しかし、お前がわらじを百足作り土に埋めて、
その上にヘチマの種をまいてごらん。
犬飼いは、朝まで99足しか間に合わなかった。
一足足りないまま、占師の言った通りにした。
すると、ヘチマのつるが、ドンドン伸びて天に届きそうになった。
よし、お前もついてこいと言って犬と一緒に昇った。
もう少しで着くところで、わらじ一足分足りなくて届かない。
犬飼いは、くやしがっていると、後からついて来た犬が、
犬飼いの頭を、ピョンと飛び越えて、天に届いた。
そして犬は、犬飼いにお尻を向けると、
『それ旦那様』
と、長い尻尾をたらしてくれました。
『ありがたい』
犬飼いは犬の尻尾を掴むと、何とか天にたどり着きました。
その後、犬飼いは…彦星に、
お嫁さんの天女は…織姫になったと言うお話です。
めでたしめでたしで、おしまいです。
ワンちゃんでかしたアッパレアッパレ。
明日は七夕で、多くの方に幸ある事をお祈りしております。
合掌。