339件のひとこと日記があります。
2012/07/14 20:27
なせばなる。なさねばならぬ何事も…。
中国の唐(とう)の時代の高僧・チヨウカ禅師は、
悪をなさず、善を積んで、自分の心を浄める。
これが諸仏の教えであると答えられた。
そのチヨウカ禅師の『自らを浄める』と言う言葉は、
私達の、深層の意識までをも、清浄にしてしまう事であると言っていいでしょう。
その為には、諸々の悪をなさず、善を積み重ねて行くしかありません。
その積み重ねの中で、『我』が段々とり除かれていき、心が奥底から、浄められて行くのです。
なせばなる。
なさねばならぬ、何事も。
ならぬは人のなさぬなりけり。
米沢藩の財政を見事に救った上杉鷹山の言葉です。
意味は、事がならないのは人が、なさないからなのです。
どうしてもやり遂げようと言う、気持ちがなくては、何事もなるわけがありません。
まず自分にとって損か得かの、思惑を越えて、愚に徹する。
人はよく大馬鹿者になれと言いますが、
そうすれば必ず『把手共行』つまり手を把って共に行こう
と言う同士が集まってきて、手を貸してくれるものなのです。
まず本腰を入れて『よしやるぞ。必ず出来るのだ。』と自分に言い聞かせる。
そう、心に刻みつけておく事が、どれだけの力になるか、はかり知れません。
そして、行動する中で祈り、念ずる事です。
念と言う字は今の心と書きます。
中途半端な心では、いくら念じてもあきません。
やるぞと言う、今の心で念じるのです。
合掌。