339件のひとこと日記があります。
2012/07/19 18:24
いい事すると、こんな事があるんですね?
『かさじそう』
昔々あるところに、貧しいお爺さんとお婆さんが暮らしていました。
お爺さんは毎日、山から薪を取ってきて、それを背負って町へ売りに行きました。
お婆さんは、家で糸をつむいで、二人はやっと暮らしを立てていました。
ある日の事、お爺さんがいつものように町へ出かけると、途中で酷い雨が降ってきました。
見ると、道端に六地蔵さんが立って、ずぶぬれになっています。
おやおや、このお地蔵さん方気の毒に。
すっかり雨に濡れてしまって…。
お爺さんは、薪を売りそのお金で、お地蔵さんにかぶせてあげる傘を買いました。
ところが、傘は五つしか買えません。
お地蔵さんに、『おお、おお、寒かったでしょうな』と言いながら、
一人一人かぶせてあげたのですが、1つ足りません。
薪をつけていったしょいこに、お地蔵さんをくくりつけて、うんうん言いながら家に帰った。
お爺さんは、上がり口にドサンとお地蔵さんを下ろした。
お婆さんは、米を買わずにきたので驚きました。
お爺さんは一人だけを濡らしておくわけにはいくまい。
雨やどりをさせてあげるんだよ。
お婆さんは、そうかそうか。
今夜は何を食べよかなぁ。
お爺さんは、湯でも飲んで寝ようと言いお地蔵さんを枕元に飾って寝ました。
夜中に、お爺さんが目を覚まして、そっと手を延ばしてみると、
枕元のお地蔵さんの口から、ポロポロとお米がこぼれ落ちているのでした。
山ほどにたまっていました。
お婆さんを起こすが、何を夢を見ているんだと言い、なかなか起きません。
それでも無理矢理起こすと、すでにお地蔵さんの足元には、
お米が一杯で、どんどん膨らみ大きな山のようになっていました。
お爺さんとお婆さんは、驚いたり、喜んだりしました。
二人は早速ご飯を炊いて、
お地蔵さんにお供えし、
自分達も腹一杯食べました。
それから又、床につきました。
それからと言うものは、毎日お地蔵さんの口から、
食べきれないほどの、お米がこぼれ落ちてきました。
そのお陰で、お爺さんとお婆さんが、一生幸せに暮らす事が出来ましたとさ。
以上です。
いいお話でした。
自分よりまず、人様にと言う心がけでやれば、
気持もいいし、いい事もありますよと言うお話ですね。
ただし、お間違いなく見返り求めては、いい事もありませんよ。
どうもありがとうございました。
合掌。