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2013/06/19 07:09
江戸小話で『埋蔵金』のお話です。しまり屋の亭主しこたま金を貯めて置き場所に困り…
江戸小話で『埋蔵金』のお話です。
しまり屋の亭主、しこたま金を貯めて、置き場所に困り、庭の一角にお金を埋める事にしました。
穴を掘り、その中に銭を入れる時、銭に向かっていい含めた。
いいか銭よ、人がお前を見たら、必ず蛇に見えるようにするんだぞ。
わしが見る時だけ、銭の姿を見せればいい、わかったな。
この独り言を、陰で聞いていた家の者が、亭主の留守の間に…、
早速掘り返し、銭を取って、代りに蛇を入れておいた。
暫くたって、銭が見たくなった亭主が、穴を掘り返してみると、蛇がとぐろを巻いている。
『おいどうした。俺だよ。俺を見忘れたのか、蛇にならなくてもいいんだよ』
亭主、次第に情けなくなり、何度も何度も蛇に俺だよ。
と、呼び掛けるが、蛇はいっこうに知らぬふりをしていた。
結局、蛇は逃げて行き亭主は、銭が蛇に化けて逃げて行ったと…、
思い込んで二度と隠さなかったと言う小話です。
う〜ん残念だったね。
でも、取った人はどうしたんだろう!?
もしかしたら、蛇にパクりなんて事よくあるから気を付けてね。
合掌。( ̄人 ̄)