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2013/06/23 12:20
人の振り見て我が振り直せ。自己を知るなら他人ほど優れた伴侶は、ないと言われます。
学びあう『他に学ぶ』
「人の振り見て我が振り直せ」と言われますが…、
自己を知るうえで、他人ほど優れた伴侶は、いないと言われます。
それだけ、自分の真の姿を知る事は難しく…、
他の振りを見て、己を深く見つめる、鏡とする事によって…、
ありのままの、自分に気付けると言う事でしょう。
人は、とかく他人の欠点が、目につくものです。
それは、自分にも同じものがあるからであって…、
その事実に気付くと、他とのふれあいにも、変化が生じてきます。
例えば、相手と意見が対立したとします。
その際に『相手は間違っている』と決めつけず…、
『なぜそう考えるのだろう』と、一歩立ち止まって、考え直すゆとりがもてるのです。
すると、一方的に相手を責めるのではなく…、
謙虚に、学んでいこうという気持ちになり…、
相手の意見に、耳を傾けられるのです。
このように人は、学びあう事によって、相違点がありつつも…、
自他共に、かけがえのない、存在である事を自覚するのです。
そして、繰り返し学びあう中で、物事の奥にある真実全てを…、
生かしている、根源の命に、思い至る事が出来るのです。
さてコップの中に古い水が入っているうちは…、
そこに、新しいぶどう酒を注ぐ事はできない。
古い水を空けて、カラッポにしなくてはならない。
これは、心を無にして学びあう大切さを、適切に表現した比喩(ヒユ)だと思います。
心を無にし、とらわれをなくす事により、真に学ぶ事ができるのです。
又、人と人との学びあいには、書物などからとは違う、独特のものがあります。
それは、互いの人格を通して、人間そのものが伝わってくるからです。
そこには、直接的な影響があるのです。
宮沢賢治の言葉に『求道即ち道(ドウ)なり』とありますが…、
それは、菩薩道であり、あらゆるご縁を通して学ぶ求道の歩み…、
それが、人間の生きる真の道であると、おっしゃっています。
以上です。
合掌。( ̄人 ̄)