スマートフォン版へ

マイページ

339件のひとこと日記があります。

<< コンビニおばさんの話です。私は週三回コン... ひとこと日記一覧 生後、心臓に穴が開いていて皆で心配して見... >>

2013/06/25 16:32

上に立つ者の心構えは、会にいい事あれば信者さんのお陰。悪い事あれば全て自分のせい

『昔の事になるが』と、開祖さまがこんな話を始めました。


一般の会社の初任給が、五十円ぐらいだった頃、私は牛乳屋の仕事をしていてね。



それを、ちゃんとやっていれば、月々百二十円ほどの収入があった。



ところが、信者さんが増えてきて、仕事をしている時間がない。



それで、月収が三十五円ぐらいまで、落ち込んでしまい、生活は苦しくなる一方だった。



魚など、食べた事は一度もなかった。



会の創立が、昭和十三年で、昭和十六年まで、そうした生活が続いたものだった。



早朝の、午前四時半には、もう牛乳配達の車を、引き出している。



私の姿を見た会員から…、


「会長が車を引いていたんでは、格好がつかない。仕事をやめてもらえないか」と言う声が出てきた。



だが、私は宗教の専門家になる気にはなれない。



みんなに、頼って生活するような事は、私の気持ちが許さなかった。



そうこうするうち、昭和二十(1945)年三月に、再度、召集令状がきた。



舞鶴海兵団に、出頭すると、身体検査の軍医がじっと私の顔を見て…、



戦場に出て、国家に尽くすのも、銃後にあって、人を救うのも、軽重の差はない。



君を、不合格にすると言うんだね。


私も耳を疑った。


戦争も末期になって、兵役に服した事もない初老の人まで…、



戦場に送られる、状態だったんだから、私も『今度は・・・』


と、覚悟をしていただけに、その軍医の言葉には本当に驚いた。



だが、この『銃後にあって、人を救うのも又、大切だ』と言う軍医の言葉を聞いて…、



帰京した時に私は、自分の使命を心底感じてよしっ!!


仏飯を頂戴するからには、それに恥じない、仏教者にならなくてはならない。



その為に、全身全霊をもって、精進しようと、そう決意したのだった。


そして、開祖さまは、しみじみと、こうおっしゃったのです。



上に立つ者の心構えとして、会にいい事があれば…、


それは、全て信者さんのお陰さま…、


悪い事があれば、それは全て、自分がいたらぬからだ、と言う気持ちを忘れない事。


自分がいたらぬ為に・・・


と、責任をとる心構えを失ったら、人様は誰もついてきてくれなくなる。


その自覚を常に、忘れてはならないと、常々話しておられる。


『いい事は全て、信者さんのお陰さま』と言う開祖さまのお言葉を伺った時…。


それまで、緊張でコチコチになっていた私(竹村欣三)の…、


全身に痺(しび)れるような、感動が走ったのを、今も忘れられない。



合掌。( ̄人 ̄)

いいね! ファイト!

  • たかさんがいいね!と言っています。

    2013/06/25 22:16 ブロック

  • あきこさんがいいね!と言っています。

    2013/06/25 18:58 ブロック

  • アリエルさん

    涙が出る。ありがとうございました。

    2013/06/25 17:53 ブロック

  • 圭葉さんがいいね!と言っています。

    2013/06/25 17:33 ブロック