339件のひとこと日記があります。
2013/06/26 01:18
暖冬で桜の開花が例年より早かった。もしかして桜は散っていないだろうか?不安が…
長谷川泰弘さん(当時小田原教会長)が開祖さまにお会いした折に…、
開祖さま、教会の近くの山で、実は綺麗な枝垂れ桜の花が…、
咲きますので、是非一度お越しくださいと申し上げた。
お花見もさることながら、開祖さまに教会においで頂いて…、
信者さんに、お話を頂きたいと言うのが本音だったろう。
やがて冬が去り、凍てついていた土が、春の陽を一杯に浴びて…、
陽炎が立ち始めた四月、突然秘書室から電話が入った。
これから開祖さまが、小田原教会へ行かれますから…、
信者さんに集まるようにお伝え下さい。
教会の信者さんの喜びようは言うまでもないが…、
長谷川教会長さんの胸をふと不安がよぎった。
開祖さまに、ご覧頂く枝垂れ桜の咲き具合がどうか?
心配になったのだ。
その年は暖冬で、桜の開花がいつもより早かった。
もしかして、桜は散ってしまっていないたろうか?
その不安が的中してしまったのである。
開祖さまを、ご案内すべく先導車で現地に着くと…、
枝垂れ桜の花が、すでに散ってしまっていた。
これは困った。
さあ、どうしょう。
長谷川教会長さんは、途方に暮れる思いで…、
車から降りてこられる、開祖さまをお迎えしたのだが…、
開祖さまは、枝垂れ桜の木に、近づかれるとその大樹を見上げて…、
『ほほう、これはまた見事な枝ぶりだね』と、おっしゃったのだ。
私は、後でその時の事を聞かせてもらったのだが…、
もしも私だったら、なんだ、君。
もう散ってしまってるじゃないか。
と、言った言葉のほうが、先に口に出てしまったに違いない。
ところが、開祖さまは桜の事には一切ふれずに…、
大樹の見事な枝ぶりを愛でられたのだ。
開祖さまは、苦労を背負いながら家族と村の人たちの為に…、
愚痴一つ言わずに、努められた父親の姿から学んだ人生観…、
そして恩師・新井助信先生から学んだ「法華経」による…、
世界観とが相まって、今の私があるのだ。
と、言っています。
mr.miracleは、開祖さまの『相手への思いやる気持ち』が大好きです。
このお話を読ませて頂き胸が熱くなりました。
合掌。( ̄人 ̄)