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339件のひとこと日記があります。

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2013/06/26 22:04

障害があるからと甘えるな。愚痴を言うな。その言葉が忘れられません。まもなく父は…

『すべて自分自身の気持ち次第』


前川よしみさん作。


幼い頃から厳しかった父。


体が大きく、低い張りのある声で、日々の身じまいなど…、



躾について、細々と注意されるのを怖く思っていました。



生まれつき難聴の私は、何かと辛い思いを味わいましたが…、



障害があるからと甘えるな。


愚痴を言うんじゃない。


と、言われた事が頭から離れませんでした。



父にガンが見つかったのは、それから1ヶ月後でした、


頑丈そうに見えた、父の体をむしばんでいました。


『じいちゃん…、目ぇ開けなぁ…。』


5月14日ベッドに横たわる父の息が段々弱くなっていきます。


父の目から一筋の涙が流れたかと思うと、静かに息を引きとりました。


外には、5月晴れの空が、どこまでも青く、美しく、広がっていて悲しくて私は泣けました。



死後まもなく、母から父が、私の障害を心配し、


一人立ち出来るようにと…、いつも心をくだき…、


だからいっそう、厳しく接してきた事を、初めて聞かされました。



『全ては自分』と言う深い覚悟で人生をまっとうし…、


子への、心配すらも抱えて旅立った父。



その生きざまに、私への深い思いと、教えを感じました。



生前父は、孫である私の息子をよく気にかけていました。



息子は、学生時代にいじめにあって引きこもり、神経症に悩まされてきました。



思えば息子に、口やかましく関わる、私を見てやきもきしていた事でしょう。



父の死後、その息子が自ら就職先を見つけてきたのです。



『じいちゃんが、ずっと心配していたから…』そう言って…、


息子は、一歩を踏み出し、新盆には父に嬉しい報告をする事も出来ました。



今はまだ、晴れた日には泣きたいような気持ちになります。


そんな時は『お父さん、そばで見守ってくれているんだよね…』と、空に語りかけます。


近頃は、子供たちに『性格も話し方も、じいちゃんそっくり』と言われるようになったのを…、


笑って聞きながら…、もっと父に近づきたいと願う日々です。


以上です。


前川さんの父への思いを載せさせて頂きました。


本当に、親は子供の将来の為なら、鬼にもなり、時には憎まれもして育てて行くのですね。


その気持ちが、孫にまで伝わって本当に良かったです。


悲しい話でしたが、凄い感動しました。(>_<。)


合掌。( ̄人 ̄)

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  • 圭葉さん

    私も感動させていただきました
    m(_ _)m

    2013/06/27 08:21 ブロック

  • 圭葉さんがいいね!と言っています。

    2013/06/27 08:20 ブロック

  • DOS CARASさんがいいね!と言っています。

    2013/06/27 00:10 ブロック