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2013/06/27 09:31
綺麗に掃除した部屋。お祀りしたご先祖様毎日ご供養をする母。母が父に私何点ですか?
〜忘れられない父母のひとこと〜
山中宏予(62)
私が、小学校六年生の時、母は岩国協会で入会しました。
綺麗に、掃除された部屋。
お祀りしたご先祖さま。
毎日、ご供養をする母の後ろ姿…。
家の中が、少しずつ変わっていく様子に、難しい事はわかりませんでしたが…、
仏様は、大事にするものなのだと、
何となく、思ったのを覚えています。
それから、三年ほど過ぎたある日…、
いつものように、協会へ出掛けた母が、教えを勉強して帰って来た時の事です。
ご宝前の部屋で、母は向き合って座る父を見つめ…、
突然『私はいま何点?』と聞いたのです。
ニコニコ楽しそうに、それでいて真剣に話す母に、父は照れていました。
手元の新聞に、目を向けたまま『二十点』と言っていました。
母は、もっと良い点数を期待していたのでしょう。
父の返事を聞いたとたん、肩を落としガックリした、表情をしていました。
私はと言うと、何の話かもわからず、両親の顔を交互に見比べながら…、
《そんな事をよく聞けるなぁ》
アリャァ〜《点数低いなぁ》と、のん気に思っていただけでした。
その後、結婚をした私も、ご法活動をさせて頂くようになり、母の努力を知りました。
今の私に、母と同じ言葉は決して言えません。
努力をしている、自分への自信と、家族への思いに、満ちていた母だからこそ…、
胸を張って、言えた事なのだと今はわかります。
母は、教えを学ぶようになり、父や私達への態度が温かく…、
そして、大らかになっていったのです。
父の帰りが遅くても、母は必ず父を待ち、家族みんなで食卓を囲む。
そういう、小さな努力を積み重ね、内面から変わっていった母を、今、心から尊敬しています。
母の言葉は、決して私の人生を、左右するようなものではありませんでした。
けれども、言葉の奥にあった、妻として、母としての強さは…、
揺るぎない、手本として私の心に刻まれました。
これからも、母が示してくれた、佼成会の教えを実践し…、
母のように、妻としての自信を、持ちたいと思うのです。
以上です。
母は、可愛い娘に素晴らしいメッセージを、残して行ったのですね。
ずっとずっと、これからも受け継がれて、行ければいいですね。
どうもありがとうございました。m(__)m
合掌。( ̄人 ̄)