339件のひとこと日記があります。
2013/09/27 12:19
『ええ〜甘酒〜甘酒〜』と呼びながら甘酒屋が通る。あいにく酒のつまみをきらして…
皆さんこんにちは〜。(^O^)v
今日も一日、明るく、楽しく、元気に…、
皆さんにとって素晴らしい一日となりますように…。
合掌。( ̄人 ̄)
前回も沢山のいいね&コメント&メッセージ頂きありがとうございました。m(__)m
感謝しています。m(__)m
一人ひとりに、リコメ出来なくて申し訳ありません。m(__)m
でも、感謝しています。m(__)m
今日は江戸小話です。
『飲んだつもり』
木枯らしの吹くある深い夜、戸外を、
『ええ〜甘酒〜甘酒〜』
と、呼びながら甘酒屋が通る。
シラミ横丁の忠太郎、窓から顔を出し、『甘酒一杯おくれ』と声をかける。
近くに寄ってきた甘酒屋の親爺を見れば、寒さの為鼻の頭が、唐辛子のように赤くなっている。
ハイ、今夜は売り切れてありません。
あまり寒いので元気付けに呼んでいました。
あいすみません。
明日あげましょう。
甘酒屋の親爺、すまなそうにあやまる。
粋な忠太郎、これを聞いて、『おお、それなら俺も飲んだつもりになろう。ゾロゾロゾロッーと、おお、アッタケェ〜』
安栄三年(1774)のお話しでした。
以上です。
『大黒』
質屋の旦那、寺へ参り玄関にて、『頼みましょう』と声をかけたが、奥からは誰も出てこない。
仕方がないので勝手口へ回り、ひょいと覗いて見ると、和尚の覚道がタコを料理している。
旦那、気をきかせて見て見ぬふりをし再び玄関へ回り、『頼みましょう』と大声呼んだ。
少したって勝手より、覚道和尚やってきて、
『丸善屋さんか、ようこそいらっしゃった、さあ、お上がり下さい』と座敷へ通した。
和尚、酒の支度をして盃を出し、二、三杯飲み交わすうちに、
『あいにく酒のつまみをきらして何もないが』と言う。
旦那、勝手のタコを思い、和尚さま、そんな事おっしゃいますな、
和尚さまのお楽しみは存じてますよ。
エヘヘ、これほどお心安い私になぜお隠しになります、
水くさい。水くさいとニヤニヤしながら言う。
和尚、もはやばれたかと、見ておったか、仕方がない。
それでは、これお富士、こっちへ来なさい。
心配しないでいい。
こちらはお心安い方じゃ、出てきてお近づきになりなさい。
と奥へ声をかけた。
以上です。
さぞ旦那、ズッコケタでしょうね。
安栄五年(1776)当時、僧侶の隠し妻を大黒と言った。
和尚さまが、勘違いをして隠し妻を披露したのがオチでした。
久しぶりに江戸小話を載せさせて頂きました。
合掌。( ̄人 ̄)