339件のひとこと日記があります。
2014/02/16 12:09
『明日に架ける橋を探して…。』前に日記に載せて頂いた続編になります。
皆さんこんにちは〜(^O^)v
今日の日記は、前に載せて頂いた続編になりますのでよろしくです。m(__)m
『明日に架ける橋を探して…。』
精神科医
高幡和巳先生のお話です。
武井さんは休職に入って3週間目、体の回復に続いて、気持ちも少しずつ前向きになってきた。
ところが最近は、お腹の辺りに何か重いものが込み上げてくる。
それが体全体に広がっていくと落ち着かなくなる。
『いつまでも、こうしてはいられない。そろそろ仕事に戻らなければ…』
先の事を考えて急に不安がつのり、忘れていた義務感が重くのしかかってくるのだ。
焦りと恐怖が彼女に襲いかかる。
『先生、診断書に書かれた一ヶ月になりました』
先生は『そうですね。だいぶ良くなってきましたが、まだ十分には疲れが取れていませんよね。もう一ヶ月くらい延ばしたほうがいいと思いますよ』
『えっ、まだ休んでいいんですか?そうしたほうがいいでしょうか?』
武井さんの顔にホッと微笑みが戻った。
ここは、冷たい雨の中を長い間歩いてきた旅人がやっと見つけた温かい宿である。
もうしばらくその安全な場所にとどまっていたいと、そう思うのは当然だろう。
武井さんに一ヶ月の休職と診断書に書いたのは、それ以上の長期の休養を受け入れられなかったからだ。
先生『最近は、どんな気持ちで過ごしているんですか?』
武井さん『だいぶ気力が戻りました。』
先生『だいぶ元気になってきたみたいですね。体重も戻ってきたようですね』
武井さん『えぇ、七キロ減って、四キロ戻りました』
先生『顔色がよくなりましたよね』
武井さん『友人にもよく言われます』
先生『まぁ、先の事を考えるとまだ気持ちがついていかないみたいですから、そう焦らずに、もう少しゆっくりする時期なんでしょうね』
武井さん『いいんですか?もう少し休んで?』
先生『そうですね、まだいいと思いますよ』
自分の迷いを言葉に出して武井さんは気持ちが楽になったようだ。
睡眠と食欲が回復して体の疲れは癒されてつつある。
一方、心の疲れは…疲れた。
もうダメだ。
今日は少し元気だ。
又、頑張ろう。
でも、出来なかったらどうしょう。
少しずつ、ゆっくりならできるかもしれない。
今日は頑張るぞ。
でもやっぱり、すぐ疲れちゃう。
ダメだ。
こうした矛盾した気持ちをそのままに、何の解釈も説明も介せずに表現できるようになると、心の緊張が解き放たれて、心は癒されていく。
今日のお話は以上です。
いつも、いいね!ありがとうございます。m(__)m
感謝しています。m(__)m
合掌。( ̄人 ̄)