新しい船出

有馬記念の後のメインイベントは、ゴールドシップの引退式でした。ステイゴールド産駒の白い馬であるために応援をしていました。
サブちゃんの歌の後にシップがなかなか来ません。「今厩舎を出た」とか「パドックの横を通っている」とか杉本さんが情報を話す度に、みんなまだかまだかと待ち望んでいました。細江さんが「いつもと違う様子に戸惑っていないと良いんですが・・・」などとトークを繋いでいました。

ゴールドシップがやっと本馬場に入場後、大喜びでした。スタンド側の観客は普通のG2よりお客さんがいましたよ。しかしみんな本当の意味でのシップファンだったんでしょうね。大騒ぎもせず、フラッシュもたかず、スタンドのみんなが誘導馬の後をついていくシップの姿を見ていました。杉本さんが「誘導馬が３頭いるのかと思った・笑」には、場内わいていました。

関係者インタビューの時に内田博幸騎手の時になって、細江さんが「内田さん、シップとの思い出は？」と聞いたときに「自分が大けがで復帰したときにこんなに良い馬に乗せてもらって・・・」と言葉につまって涙目になった時に、シップがいなないたんですよ。これは、本当に感動的なシーンでした。
次にのりちゃん、細江さんが「思い出は？」、「や〜宝塚記念ですよ。１番人気でゲートを出ませんでしたね。数億円を紙切れにしてしまってすみません。」、場内大爆笑。「こいつは、強いけれど、そんな馬なんですよ。」と。

馬主さんのご挨拶も愛情がこもっていて非常に良い挨拶でした。「将来、シップに似た丈夫で長く活躍できる馬達が出てくることを楽しみに、そしてそんな馬を見つけたら応援して下さい」と。そしてオーナーさんの挨拶で一番良いところでもシップはいななきました。彼は目立つところが良くわかっているんじゃないかな？父親譲りですね。

そして最後に記念撮影。やってしまいました。ゴールドシップ、ゲートと間違えたのか集合写真の人の間に、てこでも動かない！ファンは大喜び。ゆっくりなだめてやっと記念撮影。

思い出に残っている事は２つあります。凱旋門賞の挑戦と今年の春の天皇賞ですね。個性派がターフを去るのは寂しいですが、またその子供達が帰ってくるのを楽しみにしています。ステイゴールドを京都競馬場の引退式で送り出し、シップがターフに戻って来たんだから、２度あることは３度ある。それが競馬の楽しみですよね。