夏の思い出

この季節が来ると思い出します。
ある馬との約束を果たしたことを。
（人間の勝手な都合かも知れませんが・・・）

夏休み、私の天馬に会いに牧場に出かけました。
私の天馬との対面は楽しく、テンションマックスでした（笑）。
牧場の方が、「せっかくだから、こいつも見て行ってやぁ」と
紹介してくれた馬が、人なつっこく、癒し系な馬でした。
「こいつロミロミ言うねん。ええ奴なんやけれど、
子供達の成績がいまいちなんや・・・。近いうちに
当て馬になるか、牧場からいなくなるかも・・・」
「お前はニジンスキーの孫かぁ。
もしお前の子供が東京競馬場を走ったら応援してやるからな！
頑張れよ！」とこの馬ロミロミと約束をした。

しかし、数年後、牧場のパンフレットを見たら
彼の名前は消えていた。
馬の現実を見て終った感じです。
本当にがっくり来ました。

しかしこれも競馬の世界、ミラクルが起こることがあります。

馬友談「怪人さん、今度のジャパンカップ、
すごい馬が、来るのですね。超楽しみです。
写真を撮るのに気合いが入りますよ。」って。
その評判の馬は、なんとあのロミロミの子です。
やっと彼の子が東京競馬場を走る事になりました。

そして何と私の馬が、前座の芝２４００ｍに出走。
ロミロミの子に乗る騎手が、騎乗となりました。
自分の馬を出すんだから、
これ以上の応援は、無いと思いました。

残念ながらその馬はJCでは、負けてしまいました。
そして自分の馬も負けてしまいました。
しかし、長年の約束を果たしたすがすがしい気分でしたよ。
そんなジャパンカップもありました。
競馬をやっていると色々ありますね。

レース後に、ドイツの方向に向かって
「新天地が見つかって、良かったね。
もう君はもう安泰だ。
だって今では凱旋門賞馬の父だから。
またいつか会えると良いね。ロミタス！」
とつぶやきました。

そうなんです！ジャパンカップに出走し、
私が応援した馬は、凱旋門賞馬デインドリームでした。

「ダメと烙印を押されても、新天地で人生が変わり復活がある」

ロミタスとデインドリーム親子は、私の心の支えです。

そんな奇跡があるから、競馬はやめられないんでしょうね。
良い馬との出会いは、人生を豊にしますね。
本当にそう思います。

今年のJCもそんな素晴らしいドラマがあると良いなと思います。