メジロ牧場の歴史　〜“白と緑”の蹄跡〜

東京競馬場・競馬博物館の展示「メジロ牧場の歴史　〜“白と緑”の蹄跡〜」が行われています。

http://www.bajibunka.jrao.ne.jp/keiba/event/event_20180921.html

この展示を超楽しみにしていました。そして、やっと、見に行けました。久しぶりに泣ける展示でしたね！。ファンとして、自分は、メジロに関わりが深いなと、改めて思いました。

初めてのタービー。まだ競馬の右も左もわからない時に「この馬が勝つよ！馬券を勝ってミソ」と友達に言われるがままに買った馬券が、メジロライアン。ウインズ後楽園で、２着に負けたのを見ていました。ライアンは、負けたけれどダービーってのは、すごいなと思いました。それがメジロとの出会いでしょうね。

マックイーン、パーマーが活躍していた時は、競馬をお休みしていたので、ライブでは見ていません。しかし、復帰後ビデオで見て、マックはつえぇなあ。パーマーは山田泰誠騎手との相性が、抜群だなぁ！と関心をしていました。

今では、馬券発売まである凱旋門賞。メジロムサシは、昭和４０年代に挑戦をしたんですよね。大橋巨泉さんが、当時のことを熱く語っていたビデオを見たことがあります。日本競馬の底上げを考えていたオーナーさんです。JCより前の時代ですよね。引退レースが、クモハタ記念と言うのが何か因縁を感じます。クモハタ記念は、JCの前身と言われているレースです。

メジロのすごいところは、オーナーブリーダーズだと言うことです。極端に言えば、自家生産馬で、自分が好きで、やっている！と言うことですよね。マックイーンの引退式で、北野のおばあちゃんが、言っていた「これからも、良い馬をこしらえて」と言う言葉印象に残っています。この響きが良いですよね。自家生産馬の勝利って、血のドラマですよね。そして特別なことだと思います。

メジロ牧場の目標が、「天皇盾が最高の栄誉」と言うのが、また、良かったです。長距離血統が多く、この哲学が今でも自分の中に生きています。

残念ながらメジロ牧場は、閉場になってしまいました。しかし、メジロの血統は、オルフェーヴル、ゴールドシップ、モーリスに受け継がれています。凱旋門賞で、オルフェは日本の馬だ！と誇れたのも、この血が入っていたからだと思います。

メジロは、人も育てましたよね。武豊、横山典弘、吉田豊などの若い騎手を乗せ続けたり、太っ腹でしたね。今では考えられないですね。

最後に、私のハンネもメジロの馬から取っています。自分が、若かりし頃、東京競馬場にいつもいて、凛として、そして優しい目をした馬がいました。彼は、誘導馬で、後輩達を暖かいまなざしで競争に送り出していました。彼の名前は、メジロファントム。競馬の先輩達に現役の頃の話を聞きました。「重賞は強いんだけれど、天皇賞や有馬は勝てないんだ。良い馬なんだけれどなあ。」とのこと。きっと、彼が現役だった頃に自分が競馬ファンならきっと、大好きになっていたでしょうね。
ファントムが誘導馬のお仕事最後の日には、横断幕が出たり、最後の誘導の時に暖かい拍手が起こったりと本当に人気者でしたよ。

名門の老舗牧場が閉場するのは寂しいですが、時々、昔を振り返って、競馬は、次のステージに進んで行かないと行けませんね。さあ、自分は、どこへ行くのやら。

（常連さんで何度も同じ話を聞かされていたらすみません・笑）