輝きをいつまでも

2000年5月20日　東京競馬場の目黒記念。２年８ヶ月ぶりにゴールを一番で駆け抜けた小さな馬がいた。ゴールの瞬間、場内から温かい拍手が聞こえてきた。そして自分も自然と拍手をしていた。頑張れば、良いことがあるかも！？そんな事を思えるレースだった。そしてサンデーサイレンス産駒重賞１００勝目のメモリアルウインでもあった。未だに、G2でもんな素敵な拍手がおこったレースは見たことがない。

2001年03月24日　ドバイ・ナドアルシバ競馬場のドバイシーマクラシック。アバターにも使っているエミュレーツワールドレーシングチャンピオンシップの前年度チャンピオン・ファンタスティックライトをホームで撃破した。奇跡でしたね。今、ドバイでの日本馬が活躍してるが、彼が日本馬での勝利第一号です。そして、彼の誕生日を彼自身が勝利で祝った日でもあった。中継で合田さんが「彼は、日本産馬なんですよ！」と熱く語っていた。歴史に残る大快挙でした。でもこのレースは、この年までG2だった。G1に遠い馬だなぁ・・・。
その後、ファンタスティックライトはガリレオを破った。そのことを友達に言ったら「だから言ったでしょ。彼が世界で一番強いんだよ」って。
今、ファンタスティックライトを介して、両馬が祖父になる馬が、何故かうちに居る。

2001年12月16日　香港・シャティン競馬場の香港ヴァーズ。彼のラストレース。日本から大挙して彼のラストレースを見ようとファンが押し寄せた。レースで逃げるエクラール、４コーナーでの彼は絶体絶命のポジションだった。悲鳴に近い応援が耳に聞こえた。しかし、直線で手前を変えてから伸びはすごかった。ゴールをした瞬間、日本人の大歓声でした。そして近くにいた見ず知らずのファンと握手して、喜んだものだった。
フランキーデットーリが言った「また、お前か！？コングラジュレーション！」と。豊さんが言った「羽がはえたようだ！」と。最後のレースにして、初めてのG1制覇。そして日本産馬初の海外G1制覇だった。

その後、彼が３冠馬の父になるなんて、誰が思ったでしょうね？

今日は、彼の命日。「輝きをいつまでも」と思い込めてつけられた「ステイゴールド」。本当にそんな馬だった。

今日は、彼を思いだし、彼に祈りたいと思います。

スティービーワンダーのステイゴールド
https://youtu.be/3TGa2xYmJnA