(平成回顧）馬上の風に吹かれて

競馬は、昔から馬７人３と言われていますね。騎手は、どんなことを考え、どんな騎乗をしているのだろうか？それをわかり安く連載していたのが、かつてあった競馬雑誌「競馬塾」の田原成貴元騎手（当時騎手）のコーナーでした。成貴さんの毒舌コーナーには、間違えないのですが（苦笑）。毎月、その記事を楽しみにしていました。とても面白くてわかり安かったです。

ワンダーパヒュームで桜花賞を勝った時、その時の１番人気は笠松のライデンリーダーだった。阪神淡路大震災のためイレギュラーで京都競馬場で行われた桜花賞。枠番から阪神だったらライデンリーダーが勝っていて、自分が負けていただろうと。ライデンリーダーの結果は、掲示板でしたが、桜花賞まで来たアンカツさんをリスペクトしていました。
成貴さんの描写はもっとすごかったですが、こんな記事があったからこそ、騎手について、騎乗技術、人間の心理、馬の状態などなどについて、より詳しく見るようになりました。それも競馬の楽しみですね。

それから色々な騎手を好きになりましたね。ライスシャワーやグラスワンダーの的場均騎手。成貴さんの兄貴分、サクラの小島太騎手。関東の典ちゃん。若いころは、豊さんは、どちらかと言うと敵でした（笑）。退路を断ってアメリカ・英国の海外遠征をした、後藤騎手も良かったと思っています。

地方では、高知の赤岡修二騎手。中央に来た時に馬を見ないで、騎手名前で馬券を買ったら、儲かりましたよｗ。そして自分の馬を２頭も勝たせてくれました。次にピンク内田こと内田利夫騎手。北関東がなくなり、その後もマカオ、韓国、別な地方で頑張っていました。最後にりーでディング争いをしている森泰斗騎手、御神本騎手も良いですね。

華のある憧れのジョッキーは、フランキー・デットーリですね。一度だけパーティでお話をしたことがあります。サービス精神が旺盛な明るいイタリア人でしたね。華やかな勝ち方をしたゴドルフィンの主戦が終わり、フランキーは終わったよ！と言われていました。しかし、ゴスデン厩舎のゴールデンホーンで復活しましたね。ゴールデンホーンの活躍は、涙涙で見ていました！。外人騎手も日本にたくさんやってきていますマイケル・ロバーツさんともお話をしましたよ。ボウマン、ムーアなど超一流がやってきますね。マーフィーは個人的に楽しみにしています。彼は、日本人気質に合うような気がします。

女性ジョッキーの活躍も目覚ましい時代でしたね。個人的は、益田の吉岡牧子騎手を思い出します。現役では、名古屋の宮下瞳騎手かな。短期免許で来たＮＺのリサ・オールプレイズ騎手は、騎乗スタイルもひととなりも、とても素敵なジョッキーでした。NZにもいつか行ってみたいです。今は大変なことになっていますが・・・。リサには、いつかまた来てほしいですね。英国で一番成功した女性騎手のヘイリー・ターナー騎手も、札幌で勝利しましたね。その彼女が、これからの英国を背負って立つと言ったサミー・ジョ・ベル騎手が、怪我で引退してしまい悲しいです。本当に騎手の明日はわかりません。そんなんで、長く続けている的場さんや豊さんのすごさがわかりますね。

次の時代に向けて、「令和の豊さん」と呼ばれるような騎手が出てきてほしいです。好きな騎手が地方に偏っていますが、ヤングジョッキーシリーズの優勝者、チャンピオン・櫻井騎手。ルシェルの主戦の吉井騎手。北海道の石川倭騎手。JRAでも、良い騎手を探したいです。若い子の頑張りが、私の老後の楽しみになります（笑）

自分が若い頃、馬券を外すと「てめー！なんて乗り方をしているんだ！」と怒号を出した方がですが、成貴さんの文章を読み、典ちゃんがインタビューで「馬も騎手も頑張っています。良かれと思って色々と試しているけれど、うまくいかないことだらけです。でも少ないチャンスではまった時は、うれしいです。騎手も頑張っている。なので、温かい気持ちで競馬をみて、できれば応援をしてほしい！」とコメントしてるのを聞くと考え方が変わりますね。そんな私でも、、今では、若手騎手が負けると「今日の失敗を振り返って、次のレースに行かそうね！」と思ったりします。昔の自分はどこへやら・・・（苦笑）。典ちゃんも、自分も年を取ったのかもしれません。

平成の時代に色々な騎手の騎乗を見てきました。平成の時代にどんな騎手が好きだったでしょう？令和の時代に、若手中堅の中からスタージョッキーが現れることを切に願います。

JRAの平成競馬もあと１週ですね。平成の総決算、噛みしめていきましょう。