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2019/04/27 22:31
(平成回顧)思い出の京都競馬場
京都記念での馬場アナが「ミホノブルボンやメジロマックイーンを倒した思い出の京都競馬場。復活なるかライスシャワー!」とレース前に言ったフレーズです。
淀の長距離G1で無敵だったライスシャワー。記録ストッパー男でもありましたね。ミホノブルボンの三冠やメジロマックイーンの春天3連覇を阻みました。実は有馬記念の4回連続の3着の記録も阻んでいます(笑)
そんな、悪役のイメージが強い彼ですが、スター不在と言われていた第111回の天皇賞の復活劇は感動的でした。当時は、坂の前からスパートをかけるなんて前代未聞ですの乗り方でした。ゴール前に体勢が不利でありながら何とか、2着のステージチャンプを振り切りましたね。杉本さんも完全に気持ちが入っていて、「ライスシャワーやった〜!」と言ってしまいましたね。写真判定になってから「マイクロフォンサイドでは、ライスシャワーではなかったかと思います」と訂正の冷や汗ものの実況だったと後に語っておられましたね。
このレースの最後の直線は、見た目は決してかっこよくないのですが、必死の走りに何か熱いものを感じました。
その時にテレビを見ていて思いました。「自分は、なぜ京都競馬場にいないのか?」と。
その後、初めてヒーローとなった彼は、ファン投票1位で淀の宝塚記念に出走となりました。レース途中でとても残念なことになりましたね。
その宝塚記念を水沢競馬場で見ていたのですが、その事故が起こった時も同じように「自分は、なぜ京都競馬場にいないのか?」と思いました。
競馬にたらればは禁物ですが、もしファン投票が1位でなかったら、もし宝塚記念が淀でなかったら、レースを回避できて、彼は生きていたのだろうか?と。ヒーローにはなったけれど馬の幸せとは何だろうか?と思う日が続きましたね。いまだに結論は出ていません。新聞記事で読んだのですが、的場騎手のコメントで「僕の体の傷は治るけれど、もうライスは帰ってこない」は、本当に泣けました。その日から宝塚記念のファン投票をしていません。
そんなことがあったために、自分の好きな馬と同じ風を感じたいなと思うようになりました。自分の満足ではあるのですが、なるべく好きな馬の出走時には現地に行くようにしていました。
お蔭様で、平成の時代は、ファンとしても、一口馬主としても楽しめました。平成の競馬に関しては、馬と共に!は満足したと思います。あと一口馬主での初勝利が、京都の芝2200mと言うのも不思議な縁を感じます。
競馬遠征の延長線上で海外にも行きました。エルコンドルパサーのフランス遠征で、凱旋門賞に挑戦する!ひょっとしたら日本馬が初めて勝てるかも知れない!本当に一生に一度のチャンスかも!?とロンシャンに応援に行きました。それを含めて、気が付けば日本馬の2着を4回をすべて現地で見ました(苦笑)。
もし、オルフェーヴルが凱旋門賞を勝って、キャメロットが3冠を取ったら自分の欧州遠征も終わりだな!と思っていたのですが、誰かに見透かされたように、2頭が2着でした。きっと自分は凱旋門賞に、縁がないんだと思います。
南関の予想屋さんが言われている名物のセリフに
「競馬に勝って、自由になろう!」
と言うのがあります。その点では、とりあえず満足な平成競馬だったと思います。馬券では負けたのですが(笑)、平成の競馬では、至福な時を過ごしたので、自分は競馬に勝ったのかと思います。
さすがに衰えがあるので、令和の時代になったら、競馬の楽しみ方を少しづつ変えていこうと思います。
でもこの週末は、平成です。平成回顧シリーズの最初に書いた通り
そして、平成競馬の最後は、
好きな競馬場で
好きなレースを見て
好きな馬に会いに行こうと思います。
好きな馬はもうこの世にはいないのですが、思い出せる場所があるだけ幸せかもしれません。思い出すこと会いに行くことが、その馬に対するリスペクトかなと思ったりします。
平成最後のG1、天皇賞春ですね。
皆さん、最後の平成競馬を楽しんでいきましょう。
そして馬も人も無事を願って!