メリー・有馬記念！（２）

個人的に思うに、華のあるジョッキーは、ランフランコ・デットーリ騎手と田原成貴元騎手だと思います。

成貴さんが現役の時に雑誌・競馬塾でエッセイを書いていて、毎月それを楽しみにしていました。騎手ってこんなことを考えながら乗っているんだなと思いました。そして身近に感じました。

成貴さんと有馬記念と言うと、やはりトウカイテイオーかなと思います。あの復活劇はすごいですね。残念ながら私はそのレースを生で見ていません。ビワハヤヒデ鞍上の岡部さんが「テイオーに負けるのならしょうがない」とコメントを残したとか・・・。

自分的には、マヤノトップガンの有馬記念は、驚きました。菊花賞トライアルの２つのレースで、逃げて粘れず、差して届かずの競馬で、本番の菊を勝ってしまったので、騎乗技術はすごいと思います。フロックだと思っていた有馬記念、見事に逃げ切ってしまいましたね。

成貴さん談「菊花賞の十字の切り方が悪いって言われたので、有馬記念でかっこよく決めたよ（笑）」的なコメントをしていたのを覚えています。

彼は騎手になるために生まれてきて、騎手が終わって人生が終わってしまったみたいですね。成貴さんが良く書いていたのは「競馬って人のやることだから失敗はあるよ」って。それを教えてくれた騎手だけに、これらの騎乗を見ると今の彼がとても残念です。彼のほとぼりが冷めた時に、成貴節を聞きたいと思いました。