エルコンドルパサーの蹄跡

東京競馬場の競馬博物館では、エルコンドルパサーの蹄跡と言う展示がやっている。展示と見ていると本当に懐かしかった。エルコンドルパサーの国内戦は、全て生で見て、海外での競馬は聞きづらいラジオ短波にかじりついていた。日本での強さと海外での挑戦を楽しみにしていた。
そして今でも私のベストレースは、サイレンススズカの勝った毎日王冠である。サイレンススズカ、グラスワンダー、エルコンドルパサーが唯一顔を会わせたレースでG2だけれど、レース内容も雰囲気もG1のようなすごさだった。
今ではオルフェもナカヤマも凱旋門賞の２着じゃないか！と言われそうですが、実はエルコンドルパサーがサンクルー大賞典を勝って以来、日本馬が欧州の2400mのG1を勝っていない。なので凱旋門賞を狙う前にレースはあると思うんだけれど・・・といつも思う。
そしてエルコンの遠征したときのアウェー感は、半端じゃなかった。ロンシャンで見ていても「日本みたいな競馬途上国の馬が勝てるはずがない」と欧州の競馬親父に強く言われたものだ。今では、日本馬を応援してくれるヨーロッパ人もいるし、フランスに行くたびに日本馬の残した歴史を感じる。
エルコンの凱旋門賞を現地で見て、ゴール前のあの悔しさが今でも忘れられない。きっとそれが私のモチベーションなんだろう。いつの日か日本馬の凱旋門賞を勝つことを夢見ている。